わたしは冬が嫌いではないし、春が来るのを待ち遠しいと思ったこともない。
寒くて布団から出るのも辛いし、肌がちぎれるように痛くなるし、外に出るのが嫌になるけど、寒いこと以外は嫌な要素なんてひとつもないと思っている。
幸いにもわたしの住む地域はほとんど雪が降らないし、温暖化が進んでからは霜が降りてるところすらあまり見ない。
まったくとは言わないけど虫がいなくなり、厚着ができるからノーブラでも外出ができる。
冬の澄んだ空気も嫌いじゃない。冷たい空気が肺を満たす感覚はむしろ好きまである。
かといって、春が嫌いなわけでもない。
春の穏やかな気候、庭を彩り始める花々、春のふんわりとした雰囲気は好きだ。
3月頃のことを啓蟄というが、人間もおなじで、暖かくなれば自然と外へ出るようになる。
柔らかい色の服を着る人が増えて街中も華やかになるし、テラス席で何も考えずボーッとするのも楽しい季節だと思う。
まぁ、外に出ることに楽しさを見いだせない人間には関係のない話ではあるけど……。
お花見やピクニックはたしかに楽しそうではあるし、憧れもある。
でもどうしても魅力を感じないのだからどうしようもない。
それならば、窓辺で日向ぼっこでもしながら本を読んでいたほうがどんなに楽しいことか。
本じゃなくてブログでもいい。今年はもっといろんな人のブログを読みたいと思っていたところだし、優しい日差しを満喫しながらブログを書けば良いネタも思いつくかもしれない。
それでたまには外に出て、近所に咲く花でも撮ってみたり、春らしいことをひとつでもできたら良いんじゃないかな。
そうそう、春になれば加湿器も手放せるし、暖房も必要なくなるから電気代も浮く。
もしかしたら外出を考えなければわりと良い季節なのかもしれない。
今週のお題「あったかくなったら」