オタクになったきっかけ(1)

わたしは腐女子だ。

腐女子であることに誇りをもっているし、腐女子になって良かったと思っている。

 

腐女子を簡単に説明すると、BL(ボーイズラブ)を好きな人のことである。

単刀直入にいうと、男性同士の恋愛が好きな人のことだ。

本当はもっと細分化されるのだが、深く追求すると収集がつかなくなるので割愛する。

 

 

人がなにか行動を起こすには、きっかけが必要だ。

だから個人の考えかたや趣味趣向にも、きっときっかけがあるのだろう。

今回は、わたしがオタクになったきっかけの話をしようと思う。

 

 

 

わたしはもともと漫画やアニメなどの二次元が好きだった。

同級生がアイドルに夢中なときも、それらには全く興味を示すことはなく、1人でアニメに夢中になっていた。

中学生のころ「街と虹どっちが好き?」と聞かれ、意味も分からず「虹」と答えたことがある。どうやら、SOPHIA「街」とL'Arc~en~Cielの「虹」のどちらが好きかを聞かれていたらしいのだが、そのどちらも知らなかったので綺麗だからという理由で「虹」と答えた。

 

それくらい芸能人には興味がなかったし、趣味もパズルや読書など個人で完結するものばかりだったので、正直浮いていたと思う。

ただ、わたしは孤立することに全く苦痛を感じない質だったので、誰かに取り入ろうとも思ったことはなかった。

 

 

わたしが二次元を好きになったのはセーラームーンがきっかけだ。

なかよしを購入していて漫画も読んでいたのだが、わたしが好きになったのはアニメのほうだった。(実はあとから「この漫画、セーラームーンだったんだ」と気づいた)

 

いま思うと、魔法少女ものを好きになることが多かったように思う。

昔からファンタジーなどの非現実的なことに憧れていたのかもしれない。

他にもレイアースやC.C. さくらも好きだったし、ニチアサも毎週見ていた。

逆にラブコメを好きになった記憶はない。

 

 

 

このころはゲームは好きだけど、趣味というまではいかないくらいだった。

ただ、セーラームーンのゲームとぷよぷよだけ一生懸命にやっていたと記憶している。

ぷよぷよはキャラクターが可愛かったのと、落ちゲーのパズル要素が楽しくてハマっていたし、セーラームーンのゲームはゲームが楽しいというよりは、セーラームーンのコンテンツに触れていることが楽しかった。

 

RPGに興味をもったのは友人の影響が大きい。

友人がFF(ファイナルファンタジー)が好きだった関係でFFに興味をもち、中学生のころにFF8を買ってもらってプレイしたのが初めてのRPGだ。

あのころのRPGにはターン制のものが多く、アクション性は皆無のものが多かったため、じっくり戦略を考えられる。自分の得意分野を活かせて、本を読んでいる感覚でプレイできるRPGはわたしにはピッタリだった。

 

 

わたしが腐女子になったのは、中学校に上がってからだ。

部活の先輩が腐女子で、当時発売されていたジュニアという二次創作を1冊に収めたアンソロジー雑誌を持ってきていた。どうやら、後輩のわたしたちにBLを布教しようとしていたらしい。

そのジュニアがたまたまFF7特集で、興味のあるコンテンツの漫画という感覚で読んでみたのが始まりだ。

 

その結果、わたしを含め、後輩3人はまんまと腐女子になる。

BLのどこが良かったのかはよく分からないし説明できないが、なんの拒否感もなくすんなり受け入れられたので素質があったのかもしれない。

もともと性に対してこだわりや偏見がなかったことも大きかったのだと思う。

 

 

 

腐女子になってからはガラッと趣味が変ることになる。

それまで好きだった少女漫画ではなく少年漫画を読むようになり、魔法少女には興味を失った。ただ、好きになった少年漫画はバトルものばかりで、学園ものには全く興味を抱かなかったので、ファンタジー好きは変わらなかったようだ。

 

 

ゲームオタクになったのは、そのずっとあと。18歳ごろのことだ。

PCをするようになってからはゲームもPCでやるようになり、好きしょ花帰葬などのPCゲームを購入してプレイしていた。

まだPCが普及されていない時期でオンラインゲームなんてものは珍しく、そのころのゲームといえば定期更新型のゲームと、ツクールを使ったフリーゲームが主だった。

 

定期更新型ゲームとはTRPGみたいなもので、人の代わりにAIがストーリーや展開を判断するタイプのゲーム。1週間に1回だけ更新されるので、複数のゲームを同時に遊ぶことが多かった。

 

ツクールのゲームはいまも割りと人気があるので知っている人も多いだろう。

Ibや夢にっき、青鬼がそれに該当する。

 

 

わたしがオンラインゲームにハマったのはその数年後、2005年ごろ。

ECOというオンラインゲームをプレイしたことが始まりなのだが、長くなるので今回はこのへんにしておこうと思う。

TOP