表現力がないうえ、記憶力もないので紹介ブログは見送ろうと思っていたんですが、「デメリットもないのに挑戦せずしてどうする!」と思い直し、書くことにしました。
ネタがなくなったともいう……。
わたしのオススメ作品は『元彼の遺言状』
ミステリー(サスペンス)作品が大好きで、見るTV番組もほとんどがミステリー。
新しい番組が始まる季節にはすべてのミステリードラマをチェックし、週間登録をして回る。昨年は驚くほどミステリー番組が多かったのですが、そのなかでも一番楽しみにしていた番組が『元彼の遺言状』です。
天然で明るくムードメーカーな綾瀬はるかさんと、なんでも面白くできるトーク力の鬼である大泉洋さん。
撮影中のエピソードだけでも吹き出さずにはいられない、そんな最強の2人がタッグを組んだのですから、そりゃもう始まる前から期待値が爆上がりしすぎて待ちきれない、そんな気持ちのなか始まった『元彼の遺言状』
一言でいえば、期待以上の面白さ、そして最後に残った謎のちょうど良さ。
大満足の作品でした!!*1
主演の2人がはまり役
あらすじはこんな感じ。
剣持麗子は敏腕弁護士でお金に貪欲。そんな彼女の元彼で大手製薬会社の御曹司・森川栄治が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」などという遺言状を残して亡くなる。栄治の死因はインフルエンザだとされるが、麗子は栄治の友人・篠田から自分が栄治にインフルエンザを感染させた可能性があるから「犯人」になれないかと相談される。
麗子は最初はあまり乗り気でなかったが、遺産が思ったよりも巨額であることが判明したため、多額の成功報酬を獲得するために、篠田を「犯人」に仕立て上げようと奔走し、篠田の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」[注 1]に参加することになる。
綾瀬はるかさんが演じるのは、敏腕弁護士でお金に貪欲な剣持麗子(けんもち れいこ)。
傲慢でプライドが高く、依頼者に寄り添ってるとも思えない態度で嫌なキャラだと思わせつつ、じつは情に厚くて憎めない人。
綾瀬はるかさんのイメージとはほど遠いキャラですが、仕事をしているときのキリッとしたかっこよさと、プライベートのちょっと抜けてて可愛らしい一面が上手いことマッチしていて、剣持麗子というキャラが違和感なく入ってきます。
麗子の助手兼料理人で謎多き男、篠田(しのだ)を演じるのは大泉洋さん。
最初は優しくて不憫なだけのただの良い人でしたが、中盤辺りから「なんかおかしいぞ?」という点が次々とでてきて……。ちょっと怪しさを感じるけど、ひょうひょうとしたキャラが大泉洋さんにピッタリで、篠田というキャラが生き生きしているように見えました。
ミステリー要素が盛りだくさんのストーリー
ネタバレになるので深くは書きませんが、『元彼の遺言状』は、遺言状を解決するまでの前半部分と、篠田の正体が判明するまでの後半部分に分かれています。
前半部分は意外とシリアスで、彼らの行く末を固唾を飲んで見守るパートでしたが、後半部分では麗子の仲間が増え、さらにドタバタで楽しい日常が目立つパートです。
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という謎がつまった元彼の遺言状、それに振り回される人たち。
誰が被害者を殺害したのか、誰が遺産を相続するのか、最後まで目が離せません。
殺人犯になってでも遺産を相続しようとするもの、遺言状を無効にしようとするもの、故人を悼むもの、興味もなく傍観しているものなど様々な人が登場しますが、麗子は持ち前の鋭い観察眼でつぎつぎと彼らの嘘を見破っていき、その場を綺麗さっぱり解決してしまいます。弁護士というより、さながら探偵のような出で立ちでした。
遺言状のほかにも、暗号が出てきたり、隠された真実があったり、篠田に隠された過去があったり、そして含みのある被害者の兄……。
ミステリー要素満載のストーリーで、ミステリーファンにはたまらない作品だと思います。
疑問点もある……
この番組を見ていてひとつ気になっていたのが、殺人犯は相続できるのかということ。
そもそも法律上、被相続人を殺害した人は相続の権利がなくなるはず。なのに、この遺言状は思いっきりソレに反しています。
法律が優先されるのか、遺言状が優先されるのか、見ながらずっと悩んでいました。
そこで現実的に遺言状があれば相続できるのか調べてみたところ……。
遺言状は無効になる可能性が高いらしいです。残念。
もちろんリアリティばかり追い求めていては面白い作品はできないので、他意はありません。
ストーリー以外も見どころ満載
作中に出てくる料理がとにかく美味しそうで、大量のケーキが出てきたこともあるんですよ。机上にはいつもたくさんの料理が並んでいて見るたびにお腹がすきました。
篠田の料理わたしも食べてみたい……。料理が出てくるたびになにか摘んでしまうものだから太りました。どうしてくれるんですか?
人間模様も面白くて、津々井(麗子がもといた事務所の弁護士)と麗子の最初は険悪なムードだったのに、だんだんと良好な関係になっていく。反発しあいながらもお互いを認めている、そんな関係がエモくて最高でした。
ほかにも麗子と篠田の関係、新たな助手と津々井の関係など、進展が気になる関係がたくさん。
思わずクスリとしてしまう場面があったり、登場人物と一緒に悩んでみたり、謎解きに挑戦してみたりと、どこをとっても面白い作品です。
ぜひこの機会に見てみてください。
*1:原作未読での感想です