またも『宝石の国』が最終話以外の無料公開をしているようで、さっそく読んできました。
期限は4月29にちまで!
前回は99話までを読んだので、今回は100話から読ませていただきました。
いやぁ本当、最後まで(最後ではないけど)美しいお話でしたね。
最初はただのファンタジー漫画かと思っていたのですが、回を追うごとに現実的で哲学的な話になっていき、主人公が意味不明な強い力で悪を滅ぼすようなご都合主義的展開もなく、だからこそ心の隅々にまで沁み渡るようなお話だったと思います。
私としては99話までよりも100話からのほうが好きです。
もちろんそれは99話までの積み重ねがあったからこそ、ではあるのですが……。
読了後には清々しさを感じるような、気持ちよさだけが残る素晴らしい物語でした。
まるで心が洗われたような感覚だわ。多幸感さえ感じるほど。
この作者様は本当に素敵な感性を持っていますよね。
なんかさ、ハピエンはそれはそれでいいんだけど、後に引かないというか、心のなかに残り続けないんだよね。ハピエンのご都合主義なところもあまり好きじゃないし。
納得のいくハピエンをあまり見てこなかったからなのか、メリバが好きだからなのかは分からないけど、おそらく自分のなかで納得がいかないからなのかもしれない。
『宝石の国』には人間の醜さ、愚かさがつまっていて、それが心を打つっていうのかな?
スッと入ってくる所以なんだろうね。キャラが等身大だからすごく納得できる。
めちゃくちゃ楽しかったです。単行本でほしいなぁ。