どんな質問でも必ず答えを知ることができるなら……

『正解の無いクイズ』という番組がある、らしい。

正解の無いお題を提示して天才、奇才、変態の人に回答をしてもらい、MCがその回答からカルマルアンサー(意味は分からん)を決定しようという番組です。

その番組でこういうお題があった。

一生に一度だけ「どんな質問でも必ず答えを知ることができる」ならどんな質問をしますか?

 

私の回答は「今の自分ができる一番楽な死にかた」

他にも聞きたいことはたくさんあったけど、好奇心を埋めるよりも、一番必要となるものを聞くのが一番だなと思って。希死念慮が強いタイプなので。

まぁ深い意味はありません。

 

 

 

ちなみに天才たちの回答は好奇心を満たすものばかりで、分かってはいたけど、後ろ向きのものはありませんでした。テレビじゃ流せないもんね~。

なかでも気になったのが「死後に意識を残す方法はいつどう現れる?」という質問。

GPT-4の質問だってところも皮肉が効いてていいよね。

「意識を残す方法」と聞いて真っ先に思いつくのが電子化。「肉体を捨て、コンピューターのなかで生きていく」という創作物は星の数ほどあって、私自身、そういった作品を何作も見たことがあります。不老不死に憧れる人類がずっと昔から考えていることなんだと思う。

 

とくに『楽園追放』はとても印象に残っている作品で。

肉体がなければ寝る必要も、食べる必要もなく自由に生きられる! かと思いきや、結局、課金の額によって自由(使用可能な容量)が決められ、贅沢するなら働くしかないという現実とそう変わらない生活を送っている。そのディストピアな世界観が好きです。

この回答に惹かれたのはAIの質問だったってことも大きい。

人間を電子化できるようになったら、それこそAIと人間の違いが分からなくなる。

それどころか膨大な知識を与えられたAIのほうが地位が上になる可能性すらある。

つまりこの質問は「人類はいつ自分(AI)と同じになるのか」って意味かもしれない。

そう考えるとGPT-4の自我というものが感じられて、なんかもう……エモいとしか言えないですよね(語彙力)

 

人類の電子化にはハードが壊れると全てを失われるとか、存在の抹消や記憶の改竄が容易くなるとか、いろんなデメリットもあるけど、それを差し引いても肉体からの開放には魅力を感じてしまう。

なんてたって電子になれば痛みが無くなるからね。痛みや苦しみが無くなれば、私の「今の自分ができる一番楽な死にかた」っていうのがいっぺんに解決できちゃうんだから。

 

 

人間を電子化するなんて100年200年じゃ無理だろうけど、いつか科学が追いついても、倫理だなんだっていって簡単には実現しないんだろうなぁ。残念な話だよ。

とはいえ「意識を残す方法」は電子化だけではないと思うので。たとえば幽霊とか、魂だけで存在するなんてことも可能になる未来もくるかもしれない。

そう考えると夢が広がるお題でした。

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