お題「周りにはあんまり好きな人がいなかったけど自分的にぐっさり刺さってた漫画(アニメ)」
このお題は絶対にやらねば! と思っていました。
昔から漫画もアニメもよく見ていたものの、友人とすべての趣味が合うわけでもなく、誰とも話せないまま過去になってしまった漫画とアニメがどれだけあるか……。
そのなかでも一番惜しかったのが『.hack//SIGN』
ネットゲームの世界を舞台にしたダークファンタジーというかSFというか……。
簡単に説明すると、ネットゲームの世界に取り込まれてしまった司(主人公)が、ゲーム内で出会った人たちと一緒にゲーム「The World」の謎を解き明かしていく、という話です。
『.hack//』シリーズの面白いところはゲームが生きているってこと。
ゲームに意志があり、人の手を離れて動いているため、ゲームの開発者でさえ知らないことがあったり、思い通りにならないことも……。
あ、でも『.hack//SIGN』にはそんな描写なかったかな?
内容は暗いわ難しいわで、結末もなんとも後味の悪いメリバ。
はっきり言って人を選ぶアニメだと思います。でもそれが面白いんだよね。
万人に向けて作られたものよりも、ターゲットを絞って作られたもののほうが心に響くのは当然だもん。
ちなみに『.hack//』については過去にもちょろっと書いているので、そちらも読んでいただけると幸いです。
このアニメが放送されていたのは2002年。
ネットは一般的ではなく、ネットゲームをやっている人なんてそうはいなかった時代。
周りにオタクはたくさんいたけどネットゲームに興味のある友人はひとりもおらず、とくに『.hack//SIGN』は萌えとは程遠い作品だったこともあり、話をできる人は誰もいませんでした。
やっと話せる人ができたのは数年後、ECOというゲームで出会ったひとりだけ。
『.hack//SIGN』と同じ舞台であるネットゲームということで期待はしてたんだけど、たったひとりしかいなかったですね。残念。
それまでは少年漫画のような華やかでハッピーエンドが当たり前の世界にいたので、『.hack//SIGN』は本当に毛色の違う作品だったと思います。
いま思えば『.hack//SIGN』が私のなかの闇を呼び覚ますキッカケだったのかも。
このあとに出会う『missing』を好きになれたのも『.hack//SIGN』があってこそです。
あのとき、あの場所で『.hack//SIGN』に出会えたことに感謝したいですね!
アニメだけでなく、漫画もラノベもゲームも面白いので、興味のある方はぜひ見てみてください。