他の方の『宝石の国』ブログを読ませていただきましたが、みなさん綺麗な読みかたをされていて驚きました。
属している属性があまりに違いすぎるのか、頭のできが違いすぎるせいなのか……。
とてもじゃないけど、わたしにはそんな読みかたはできません。
おなじ作品を読んでも、人によって受け取りかたがこんなにも違うのだと改めて気づかされました。
わたしには月人も金剛も最初から「そのつもり」だったとしか思えなくて……。
いや、もうやめよう。多くは語らないって決めたんだから。
感想や考察を見ていると、やっぱり知識のある方の意見は違うなと感じます。
知識がある分より深くまで掘り下げられているし、思いもよらなかった読み方をしている方も多くて勉強させていただいています。
わたしはどちらかというと心情を読むタイプだと思っていて、ストーリーに散りばめられている情報よりも、ストーリーそのものや登場人物の心情に目が向いてしまう質です。
とくに登場人物の気持ちや状況を踏まえてからでないと本を読み進められないくらい、心情には重きを置いています。
そうすることで没入感がより高まってストーリーの理解度も上がると思うし、作者の意図を読むのもいいけど、登場人物の心情を読むほうが作品をめいいっぱい楽しめる気がするんですよね。
まぁわたしは捻くれているので、捻くれた読みかたしかできないんですけど。
純粋にまっすぐ読める人が羨ましいです。
わたしは現実でも言葉の裏を読んでしまう質で、額面どおり素直に受け取れません。
褒められても裏を読んで構えちゃってまったく喜べないし……。
それだけ悪意を浴びてきたっていうのもあるんですけどね。
負の感情に敏感なのは悪いことばかりではないし嫌だと思ったこともないけど、素直に読めればきっと金剛を嫌いになることもなかったんだろうなぁなんて、ちょっと思ったり。
まぁいろいろ書きましたが、ただ知識がないだけです。
どう読むかなんて読者の自由だし、本当のところは作家さんにしか分かりません。
いろんな感想や考察があるからこそ面白いし、だから好きに読めば良いと思います。
ただ読みかたが違う人と作品の話をするときは、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれない。あんな素直なブログを書く人と話があうとは思えないもの……。